「未経験から医療ライターになる方法とは?」
「医療ライターに挑戦してみたいけれど、稼ぎ方がよくわからない」
「そもそも、医療ライターとして食べていくことは現実的なの?」
このような疑問や悩みを抱えていないでしょうか?
医療従事者が働く場所は医療施設だけだと思っている方も多いかもしれませんが、資格があるからといって、必ずしも臨床現場で働く必要はありません。
人間関係に悩まず、自分のペースでお金を稼げる仕事があるとしたら理想的ですよね
本記事では、元々薬剤師として働いており、医療ライターとして独立した私が医療ライターになる方法について解説します。
- 医療ライターの求人の探し方
- 医療ライターの収入について
- 医療ライターをおすすめできる方の特徴3選
- 未経験の医療ライターにおすすめのスキルアップ方法3選
医療ライターをはじめてみたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
医療ライターとは?概要をサクッと解説
医療ライターとは、医療や健康などの専門知識を活かして、記事を執筆する仕事です。
ここでは、次の内容について解説します。
- 医療ライターの仕事内容
- 医療ライターとメディカルライターの違い
- 医療ライターの収入目安
まずは、医療ライターについての概要を学んでいきましょう。
医療ライターの仕事内容
医療ライターの主な仕事内容は、クライアントから提示されたテーマに沿って記事を執筆することです。
具体的には、主に次のような内容について執筆します。
- 病気や症状、原因、治療法
- 新薬の効果や使い方
- 医療に関わる制度(例:診療報酬改定)
- 病院やクリニックの紹介 など
ほかには、脱毛(医療、エステ)やAGA領域、美容系の記事を書くことも。
医療ライターには、医師や看護師、薬剤師、放射線技師などの医療資格をもつ方が多いため、ほかのWebライターが執筆した記事を専門家として監修することもあります。
医療ライターとメディカルライターの違い
医療ライターに似た言葉として「メディカルライター」が挙げられます。
意味的にはどちらも同じように感じるものの、仕事内容は大きく異なります。
医療ライターは先ほど説明したとおり、主にWebメディアで医療や健康、美容などの幅広い分野に関する記事を執筆する仕事です。
その一方でメディカルライターは、医薬品の説明書や治験関連の書類など、医学や薬学に関する専門書類を作成します。
医療ライターは業務委託で仕事を受けることが多いですが、メディカルライターの案件は正社員募集が多い印象です。
医療ライターの収入目安
「医療ライターについては大体わかったけど、結局食べていけるの?」と不安に思っている方に向けて、ここでは医療ライターの文字単価の目安や月収について紹介します。
- 文字単価は高め
- 医療ライターの月収目安
結論、医療ライターの報酬は無資格のライターより高く、比較的稼ぎやすいでしょう。
文字単価は高め
Webライターの収入は、基本的に「文字単価」(1文字あたりの報酬)という形で設定されます。
医療ライター初心者の場合だと、文字単価は1~2円ほどです。
単純計算にはなりますが、1記事3000字の記事を書けば3,000~6,000円、1記事5000字の記事を書けば5,000~10,000円をもらえるということです。
とくに資格をもたない初心者Webライターの相場は0.5~1円ほどなので、医療資格をもっているだけで、Webライターとして優位に立てるといえるでしょう。
医療ライターの月収目安
医療ライターの月収は、その人の文字単価や稼働時間によっても異なりますが「食べていくのに困る」といったレベルで稼げない方はあまり見ない印象です。
稼げるのかどうかについて具体的にイメージしてもらうために、例として私の収入推移を紹介します。
副業時代(半年ほど)はそこまで本腰を入れて活動していなかったこともあり、ライターとしての月収は1万円ほどでした。
本業の薬局薬剤師を辞めて、ライターとして独立してからの月収推移は次のとおりです。
ライター歴 | 月収 |
---|---|
1ヶ月目 | 6.9万 |
2ヶ月目 | 12.8万 |
3ヶ月目 | 12.1万 |
4ヶ月目 | 5.5万 |
5ヶ月目 | 16.2万 |
6ヶ月目 | 29.6万 |
この期間の文字単価は1~3円で、はじめの半年は修行だと思い、とにかく量をこなしていました。
【未経験OK】医療関係者じゃなくても医療ライターにはなれる
「医療ライター」といっても、医療資格がないとなれないわけではありません。
医療系の資格が必須な案件があることも事実ですが、医療に関する知識や執筆実績があれば採用してもらえる場合もあります。
たとえば、医療ライターのなかには、資格はなくとも医療系のメーカーに勤めた経験を活かして活動している方や、医療従事者ではないけれど、薬機法関連の資格を活かして執筆している方もいます。
「医療資格がないから……」と最初からあきらめずに、興味があるならとにかくやってみることをおすすめします。
未経験から医療ライターになる方法3ステップ
ここからは、まったくの未経験の状態から医療ライターになるために必要なステップを3つ紹介します。
- ブログで1記事書いてみる
- 医療ライター案件を探す
- 案件に応募する
これらのステップを知っておけば、医療ライターで稼いでいくためのイメージがつきやすくなるでしょう。
ブログで1記事書いてみる
執筆実績がない場合、1記事でもいいのでブログをつくって実際に書いてることをおすすめします。
シンプルに記事を書く練習になりますし、完成したもの営業時に見せれば、案件を獲得しやすくなるはずです。
ただ、初心者はブログの立ち上げ段階でつまずく場合も多いので、はじめのうちは無料のnoteやGoogleドキュメントへの執筆でもいいでしょう。
とはいっても「Web記事なんて書いたこともないのにどうすればいいの?」と不安に思う方には、無料のライティング教材の活用がおすすめです。
なかでも、Writing Beginという教材(ブログ記事)が体系的にまとまっていておすすめなので、ぜひ参考にしてみてください。
医療ライター案件を探す
医療ライター案件は、主にクラウドソーシングサイトやTwitter(X)、Googleの検索などから探します。
なかでも初心者のうちは、多くの案件が募集されている「クラウドソーシングサイト」での案件探しがおすすめです。
クラウドソーシングとは、仕事をしたい人と仕事を依頼したい人とをつなげるサービスのことです。
クラウドソーシングサイトでの取り引きには仲介手数料が発生しますが、サイト側がクライアントとライターを仲介してくれるので、やり取りや交渉も手軽にできて使いやすいでしょう。
案件に応募する
めぼしい案件をいくつかピックアップできたら「提案文」を書いて実際に応募します。
提案文とは、ライティング案件に応募する際に、自身の実績やアピールポイントを書いた文章のことです。
応募しないことには案件を獲得できないので、1記事書けたら積極的に応募するようにしましょう。
医療ライターの求人の探し方3選
ここでは、医療ライターの求人の探し方を詳しく解説します。
- クラウドソーシングサイトを活用する
- Twitter(X)を利用する
- 医療系のメディアに直接応募する
それぞれのやり方について詳しくみていきましょう。
クラウドソーシングサイトを活用する
医療ライター初心者の方は「Crowd Works」や「Lancers」といったクラウドソーシングサイトで仕事を探し、実績を積むことがおすすめです。
はじめは医療系の案件のみに絞らず、今までの経験から書けそうなジャンルや、興味がある案件には積極的に応募しましょう。
私の場合、はじめのうちは英文法や翻訳アプリ、電子書籍などの医療系以外の分野も執筆して実績を積んでいました。
まずは登録だけしてみて、どのような案件があるのか確認するのもいいでしょう。
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Twitter(X)を利用する
クラウドソーシングサイト以外にも、Twitter(X)を利用して案件を探す方法もあります。
Twitter(X)の検索欄で「ライター 募集」「医療ライター 募集」といったキーワードで検索し、ライターを募集しているユーザーを探しましょう。
医療系のメディアに直接応募する
Googleの検索窓で「医療ライター 募集」「看護師ライター 募集」といったキーワードで検索し、ヒットしたメディアに直接連絡する方法もあります。
私は初心者のころ、数年前のライター募集にダメ元で応募して採用された経験があります。
メディアに直接営業をかけるライターは少ないので、それだけで採用確率が上がるかもしれません。
医療ライターをおすすめできる方の特徴3選
「医療ライターに興味はあるものの、向いていなかったらどうしよう……」と不安に思っている方も多いのではないでしょうか。
「やってみないとわからない」ということは認識しているものの、ある程度適性があるかどうかは、はじめる前に知っておきたいですよね。
医療ライターをおすすめできる方には、次のような特徴があります。
- 論文を読むことが苦ではない
- 人にわかりやすく説明することが得意である
- ものごとを慎重に進めるタイプである
Webライター全体に共通する部分もありますが、ここでは医療ライターをおすすめできる方の特徴3選を紹介します。
論文を読むことが苦ではない
医療ライターは、専門的な情報を正確な情報源から探すことが大切なので、論文を参考にすることも多くあります。
医療資格をもつ方は、大学時代に論文を書いたり臨床現場で文献を読んだりした経験があるかと思うので、基本的に問題ないでしょう。
「英語論文を読むのは苦手……」という方でも「DeepL」といった高精度の翻訳サイトを使えば、問題なくこなせるかと思います。
人にわかりやすく説明することが得意である
医療の知識や専門用語は、わかりやすく説明しないと一般の方が理解するのは難しいでしょう。
記事を書くときには、専門用語を中学生が読んでもわかるくらいに噛み砕き、読みやすい文章にすることが大切です。
友達に勉強を教えることが得意だった方や、レポートの出来をほめられたことがある方などは、医療ライターに向いているはずです。
ものごとを慎重に進めるタイプである
医療系の記事を執筆する際はとくに、正確な内容を記載する必要があります。
医療について間違った知識を書いてしまうと、読者に健康被害が出る恐れがあるためです。
執筆の際に参考にするサイトの信頼性の有無や、情報が最新のものかなど、慎重に確認しながら進められる方は医療ライターとして重宝されるでしょう。
未経験の医療ライターにおすすめのスキルアップ方法3選
ここでは、未経験の医療ライターにおすすめのスキルアップ方法を3つ紹介します。
- 講座を受講する
- オンラインサロンに参加する
- 案件で学ぶ
医療ライターとして効率的にスキルアップしていきたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
講座を受講する
Webライターや医療ライターとしてのノウハウ自体はネット上にあるので、独学も不可能ではありません。
しかし、効率的に進めるなら、個別添削や個別指導ありの講座の受講がおすすめです。
私も、ネットである程度情報収集したあとは、オンラインの医療ライター講座を1ヵ月間受講しました。
期間が決まっていることや、身銭を切っていることもあり、短期間で基礎知識を効率的に学んで実践までできたと思います。
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オンラインサロンに参加する
オンラインサロンとは、Web上にある月額制のコミュニティのことです。
Webライターや医療ライターに特化したオンラインサロンに加入すれば、わからないことを質問したり、情報交換したりすることで早くスキルアップできるでしょう。
フリーランスは孤独を感じやすいので、仲間と励まし合いながら成長していきたい方にもおすすめです。
案件で学ぶ
初心者の頃は「しっかり勉強してから案件に応募しよう」と考えてしまいがちですが、案件を受けながら学んだほうが効率的です。
「まだ初心者だから応募は控えておこう」と考えるのではなく、とにかく案件をこなし、実績を積んでいくことをおすすめします。
未経験でもまずは副業医療ライターからはじめてみよう
頑張って医療資格を取ったのに「働くのがつらい」なんて悲しいですよね。
働き方が多様化してきた現代、医療資格をもちながらも、副業や専業で医療ライターをしている方は多くいます。
今の職場や働き方に不満がある方や、個人で稼ぐことに興味がある方は、医療ライターをはじめてみてはいかがでしょうか。
まずは副業からはじめてみて、収入が上がってきたら独立を視野に入れる方法もあります。
医療ライターに興味がある方は、ぜひ挑戦してみてくださいね。
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